聖徳太子立像(木造)(しょうとくたいりゅうぞう(もくぞう))

芦野から簑沢(みのざわ)へ抜ける山あいに、大ヶ谷地区があり、ここの太子堂の本尊で、聖徳太子の立像である。

この立像は桧(ひのき)材彫刻の一木造りで、高さ41㎝である。背面に穴があり、光背(こうはい)があったようである。髪は古墳時代の男子の髪型である美豆良(みずら)に結い、法衣をつけた姿をしている。背銘(はいめい)には、

太永3○○

三森安藝

と珍しい釘書きで線刻されている。文政10年(1827)に書かれた太子堂(たいしどう)由来額分によると、当地の三森氏の祖先、三森安芸隆満(あきたかみつ)の発願(はつがん)により大永3年(1523)に造顕(ぞうけん)されたものである。○○は判読不明である。

作風は、素朴で、地方仏師の手によるものと思われる。工匠(職人)の祖として祀られ、太子信仰の一端がうかがえる資料であり当地域では数少ない中世の作品である。造られてからの補修の跡もなく、また金石文(きんせきぶん)としても貴重である。

名   称 聖徳太子立像(木造)(しょうとくたいりゅうぞう(もくぞう))
所 在 地 那須町大字芦野2608
種   別 有形文化財/彫刻
指   定
指定年月日 昭和36年10月1日