木戸孝允(1833~77)とその書(きどこういん(1833~77)とそのしょ)

通称桂小五郎(かつらこごろう)といい、長州藩出身の勤王(きんのう)の志士・明治新政府指導者の一人である。大久保利通、西郷隆盛等と共に明治維新の三傑といわれた。号は松菊・木圭などいくつかある。この書跡は旧芦野町役場所蔵のものである。明治9年6月12日に明治天皇東北巡幸の時、芦野町行在所(あんざいしょ)(戸長(こちょう)戸村氏宅)に一泊された記録が残っている。その時に随行員として来ていた木戸考允によって書かれたものである。

山 鳥 相 和 喜

池 魚 伴 游

明治九年六月

松菊書

(読み方)

山鳥相和(やまどりあいわ)して喜び

池魚結伴(ちぎょけっぱん)して游ぶ

 

(意味)

「山の鳥たちがお互い仲良く喜び池の魚たちは群れ伴って楽しく泳いでいる」ように「芦野の町民達は四民平等の明治の世の中になってお互い喜び合い、天皇御一行も御巡幸され、感激して行列をつくってお迎えしている。」

名   称 木戸孝允(1833~77)とその書(きどこういん(1833~77)とそのしょ)
所 在 地 那須町大字芦野2893
種   別 有形文化財/書跡
指   定
指定年月日