上ノ宮「イチョウ」(かみのみや「イチョウ」)

遊行柳の、鏡山の麓に、「上の宮」と呼ばれる温泉神社がある。これは建武山(けんぶざん)の温泉神社に対して古くからそう呼ばれており、建武山の東方約1kmの所にある。新町(あらまち)の人々の崇敬(すうけい)を集めている。

勧請(かんじょう)や由緒(ゆいしょ)、沿革(えんかく)などは明らかではないが、社の歴史は古代にさかのぼるものと考えられており、温泉神社になったのは、中世以降、芦野氏によるものと思われている。

社の境内に向かって左側にイチョウの大木がある。樹高は35m、目通り周囲は6.1mである。樹齢は数百年と思われるが、樹勢はすこぶる盛んである。当地域では最大でしかも珍しい巨樹である。

 

名   称 上ノ宮「イチョウ」(かみのみや「イチョウ」)
所 在 地 那須町大字芦野2538
種   別 記念物/天然記念物
指   定
指定年月日 平成2年3月1日