鬢 盥(びん だらい)

女性が洗顔、手洗い、歯の手入れ、化粧をするときなどに使用したもので鬢盥(びん だらい)という。左右に取手がついており、ここを二人がかりで持ち、使用する人は中腰または腰かけた状態で使用したのではないかと思われる。また、取手を角に見立て角盥(つのだらい)ともいう。

盥に描かれた紋は、通称「本多立ち葵」と呼ばれるもので、本多家が用いた家紋である。当時の婚姻は、同列の家柄、格式のある家同士で行われることが多く、芦野家と同格の家である本多家から嫁いできたものと考えられる。同格とすれば、旗本には本多家が8家あるが、いずれの家かは定かではない。また、芦野系図には本多家から嫁いできたという記録は見つからず不明である。

名   称 鬢 盥(びん だらい)
所 在 地 那須町大字芦野2893
種   別 有形文化財/工芸
指   定
指定年月日