湯本温泉源(ゆもとおんせんげん)

殺生石(せっしょうせき)の南約100mの地点、湯川にそったところが温泉源となっている。

那須七湯(元湯・大丸・北・弁天・高雄・三斗小屋・板室)の中で一番古く発見され、「元湯(もとゆ)または、「鹿(しか)の湯(ゆ)」とも呼ばれている。

伝説では、舒明天皇の頃(629年)那須山麓茗荷沢(みょうがさわ)の住人、狩野三郎行廣(かりのさぶろうゆきひろ)が狩に出て、大きな白鹿を射て傷つけ追跡した。そして茶臼獄の麓の谷あいに、矢傷を負った白鹿が湧き出る温泉に浴しているのを見つけた。これが温泉発見の初めという。

駿河国正税帳(すがるのくにしょうぜいちょう)(738年)には那須温泉の名が出てくるので奈良時代にはすでに有名になっていた。現在の那須温泉郷の発祥地であり、天然記念物として指定されている。

湯治客相手の温泉場は、江戸時代までこの温泉源から湯川沿いに開けていたが、安政5年(1858)6月14日の大雨による山崩れでこの周辺一帯は、大災害を蒙った。このため、温泉街は高台の現在地に移った。

明治時代に旭温泉が開設され、大正時代以降も新那須・八幡・飯盛・郭公の各温泉を加え、那須十一番と称されるようになった。戦後は、ボーリング技術も進んで、現在ではその温泉数も飛躍的に増え、全国からの行楽、保護客に憩いとやすらぎを与えている。

湧出量 800ℓ/分

温 度 68℃

名   称 湯本温泉源(ゆもとおんせんげん)
所 在 地 那須町大字湯本181(河川地内)
種   別 記念物/天然記念物
指   定
指定年月日 昭和35年10月15日