伊王野温泉神社の大杉(いおうのおんせんじんじゃのおおすぎ)

伊王野温泉神社の本殿前に大杉二本がある。向かって左側のものは樹高34m、目通り周囲4.2m、右側のものは樹高33.8m、目通り周囲3.1mである。

樹齢については明らかではないが、参道の杉並木が樹齢約数百年といわれており、この大杉はこれよりも古木と思われる。これらは伊王野氏によって植えられ奉納されたといわれるもので、温泉神社に対する領主の崇敬(すうけい)をうかがわせる。

この温泉神社は、仁治(にんち)2年(1241)伊王野氏の祖先、資長(すけなが)が社殿を造営したと伝えられ、その後代々伊王野氏の崇敬をうけた由緒ある社である。現在の本殿は大正13年(1924)の造営された本格的な神社建築であり、この本殿とともに二本の大杉が境内を神域にふさわしい雰囲気にしている。

名   称 伊王野温泉神社の大杉(いおうのおんせんじんじゃのおおすぎ)
所 在 地 那須町大字伊王野1443
種   別 記念物/天然記念物
指   定
指定年月日 平成2年3月1日