薬師如来座像

この仏像は、伊王野の東岩崎にある7、8世紀の頃と推定される遺跡「堂平仏堂跡・茶上代畑集落跡」で発見された鋳鉄製、百済様式の薬師如来座像である。この遺跡には火痕が残る仏堂の磁石が現存しており、遺構内外から土師器・須恵器が出土し、また、釘の固まりや鉄塊などが発見されている。

奈良・平安期に、この地にも仏教文化が花開いていたことが想像される。

像の高さは、15.1㎝、肩幅8.0㎝、座幅12.7㎝で百済からの伝来仏とされ、7、8世紀のものと考えられていたが、その後の調査で平安期・(9、10世紀頃)の地方仏師作の仏像との見方もなされている。

名   称 薬師如来座像
所 在 地 那須町大字東岩崎字王堰上487
種   別 有形文化財/彫刻
指   定
指定年月日 平成17年4月25日