迯室無土器文化遺跡(にがしむろむどきぶんかいせき)

この遺跡は、国道4号沿い迯室集落の北方、朝日(あさひ)小学校隣の穏やかな斜面上にある。遺跡の東西両側は低湿地になっていて標高は約400mに位置する。

昭和24年(1949)頃、この土地の地主がポイント(尖頭器)(せんとうき)・スクレパー(掻器)(そうき)・ブレイド(石刀)(せきは)等を発見して、これが栃木県内で最初の無土器文化遺跡であることがわかった。この後、昭和38年(1963)に本格的な発掘が行われた結果、この遺跡は那須町で歴史上最も古い無土器時代(1万年以上前)の遺跡であることが確かめられた。

発掘された主な石器には、ポイント(尖塔器)(せんとうき)、スクレパー(掻器)(そうき)、グレイバー(彫器)(ちょうき)、コア(石核器)、ブレイド(石刀)、フレーク(剥片)等多くを数えた。いずれにしても先人たちが未だ土器を知らない時代の遺跡であり町の重要な遺産である。

名   称 迯室無土器文化遺跡(にがしむろむどきぶんかいせき)
所 在 地 那須町大字豊原丙1508他
種   別 記念物/史跡
指   定
指定年月日 昭和47年7月15日